On Multiple Realities

いろいろ書きます

返却図書

ポストヒューマンの人間論

ポストヒューマンの人間論―後期ルーマン論集

ポストヒューマンの人間論―後期ルーマン論集

 

 

ヒューマン・アクション――人間行為の経済学

ヒューマン・アクション―人間行為の経済学

ヒューマン・アクション―人間行為の経済学

 

 

 The Spirit of Language in Civilization (原題 Geist und Kultur in de rSprache)

The Spirit of Language in Civilization

The Spirit of Language in Civilization

 

 

7月7日 メモ

ルノーディルタイ その哲学への案内』を途中まで読んだ。

ディルタイ―その哲学への案内 (1977年)

ディルタイ―その哲学への案内 (1977年)

 

以下メモ書き。

ディルタイ生の哲学。思考によっては捉えきれないものであり、流れるものとしての生。

・生に接近するためには、「生の範疇」が重要である。生の範疇は、認識であるだけでなく、それ自体が生でもあるような、カテゴリーのことを指す。(日常的知識における類型とかを想定すればよいのか?)

・了解は、われわれが生きている時に常に世界に対して施していることである。了解は客観的精神によって根拠付けられている。(p.134にはあまり詳しい説明がなかった)

・体験

[その他]

・自分的に大事そうなのは『精神科学における歴史的世界の構成』に書いてありそう。:生、生の範疇、了解、体験、客観的精神による了解の根拠づけ等。

精神科学における歴史的世界の構成 (1981年)

精神科学における歴史的世界の構成 (1981年)

 

 

・客観的精神はディルタイヘーゲルから受け継いでいる概念。ヘーゲルにおいては主観的精神ー客観的精神ー絶対的精神という発展こそが問題であったが、ディルタイは了解の問題として考える。ヘーゲルが絶対的精神に含めたものはディルタイにおいては客観的精神に含められる。(鏑木政彦 p.253以下)

ヴィルヘルム・ディルタイ―精神科学の生成と歴史的啓蒙の政治学

ヴィルヘルム・ディルタイ―精神科学の生成と歴史的啓蒙の政治学

 

 

返却図書

経済戦争の理論:あまりちゃんと読めないまま返却。社会史的背景の記述は少なく、思想の内容と連関の検討が主。

経済戦争の理論―大戦間期ウィーンとゲーム理論

経済戦争の理論―大戦間期ウィーンとゲーム理論

 

 

形而上学について

哲学の歴史1巻

哲学の歴史〈第1巻〉哲学誕生―古代1

哲学の歴史〈第1巻〉哲学誕生―古代1

 

 

形而上学〈上〉 (岩波文庫)

形而上学〈上〉 (岩波文庫)

 

  

形而上学〈下〉 (岩波文庫 青 604-4)

形而上学〈下〉 (岩波文庫 青 604-4)

 

 Mゼミにて「形而上学」の話題が出たので補足。その時は、Eventの次元、Lawの次元、Metaphysicsの次元があり、Eの「なぜ」をLが説明し、Lの「なぜ」をMが説明するという形になっていた。

さしあたり、アリストテレス形而上学についての記述をまとめる。

 

(これから書く)

参考文献案

将来的に授業等で使用する参考文献の案。 

【入門書】

社会学の方法:6人の社会学者を扱い、その社会学的思考方法を平易な文章で解説している。社会学の学生であれば必読の一冊。8章以降はやや難解。

社会学の方法―その歴史と構造 (叢書・現代社会学)

社会学の方法―その歴史と構造 (叢書・現代社会学)

 

 

体感する社会学:日常生活での身近な素材を扱い、それらの社会学的分析を実演している。クイズ形式で話が進んでいくので、本を読むのが苦手な人でも取っ付きやすい。

体感する社会学―Oh!My Sociology

体感する社会学―Oh!My Sociology

 

 

【専門書】

マックス・ウェーバー

(未定)

 

*エミール・デュルケム

(未定)

 

※TA semi: なぜプロ倫や自殺論を読まねばならないのか?なぜ社会学に進学する学生は全員ウェーバーとデュルケムを読まねばならないのか?

・よく言われるのが「ディシプリンの共通言語としての古典」。しかしそれだけなら教科書の方が便利だろう。

・研究というのは、じっくり観察し、よく吟味して、結論を出すという作業(「ちゃんとものを考える」by M先生)。それを社会学で行うための何らかのエッセンスを引き出すことが、学生にもTAにも求められる。

ウェーバーやデュルケムの学説研究的な話を色々しても授業はたぶん面白くならない。論理的・批判的思考のトレーニングとして行うには、どのように授業を進めれば良いのか。

 

メモ

Jochen Dreher (2003) The Symbol and the Theory of the Life-World: "The Transcendence of the Life-World and Their Overcoming by Signs and Symbols"

・個人と社会の結びつき(interconnection)を現象学的視点から研究

 →人間の経験の中で社会がどのように経験され知覚されるか、に関するメカニズムを探る

・自然という超越・社会という超越をサインとシンボルによって克服

 自然という超越:時間的、空間的

 社会という超越:pre-organizedな社会構造に生まれる。私が生まれる前も死んだ後も、fellow-menによって共有されている社会

[感想]

・人間(個人)が超越としての社会をどのように経験しているか、という観点で個人ー社会問題を解こうとしているのは興味深い。問題は、そのような解き方で個ー社問題が解けたと主張するならばその根拠は何なのか、という点にある。個ー社問題は何を言えれば解けたことになるのか。

・中身の部分は完全にSymbol, Reality and Societyの記述の整理なので、個ー社問題への本格的なアプローチは見られない。

10月7日 授業

  • Alessandro Salice氏

http://cfs.ku.dk/staff/?pure=en/persons/460617 

【研究テーマ】

Area of Speciality: Social Ontology, 19th and 20th Century Philosophy (esp.: Phenomenology and the Brentano School)

Area of Concern: Metaphysics, Philosophy of Mind, Philosophy of Language, History of Analytic Philosophy, History of Political Thought

(上記URLより)

【著作】

"Social Ontology as Embedded in the Tradition of Phenomenological Realism"

in The Background of Social Reality: Selected Contributions from the Inaugural Meeting of ENSO. ed. / Michael Schmitz; Beatrice Kobow; Hans Bernhard Schmid. Springer, 2013. p. 217-232 (Studies in the Philosophy of Sociality, Vol. 1).

(図書館所蔵なし)

The Background of Social Reality: Selected Contributions from the Inaugural Meeting of ENSO: 1 (Studies in the Philosophy of Sociality)

The Background of Social Reality: Selected Contributions from the Inaugural Meeting of ENSO: 1 (Studies in the Philosophy of Sociality)

 

"Immanent Realism and Social Ontology" Phenomenology and Mind (3): 68-75.

Phenomenology Mind | Phenomenology Journal