On Multiple Realities

いろいろ書きます

St.Gallen Week 1

学振の「若手研究者交流事業」というプログラムで、スイスのザンクト・ガレン大学(The Univerisity of St.Gallen)に来ている。対象者が学振特別研究員のみで、渡航先もスイスかインドに限定されている特殊なプログラム。渡航期間は3ヶ月〜6ヶ月と短めなのが特徴。

僕の滞在期間は3ヶ月なので、12月末には帰国するのだが、せっかくなので多少なりとも記録を残しておこうと思う。到着したのは10月3日(水)なので、これをさしあたりWeek1として、以後なるべくこまめに更新していきたい。

参考URL:若手研究者交流事業について↓

海外派遣支援 | 特別研究員|日本学術振興会

 

出国〜滞在先に着くまで

日本時間10月3日10時10分成田発のフライト。朝の成田エクスプレスで空港に向かう。ホームで待っていると、東南アジア系と思しき人から声をかけられ、「成田空港に行くにはここでいいのか?」と尋ねられた。念のためと思って切符を持っているか確認すると、案の定在来線の切符だけだった。成田エクスプレスは全席指定であることを説明して切符を買いに行ってもらった。(reservedという言葉が出てこなかったのは恥ずかしかった)
人助けも無事済んだので後は乗るだけ……だったのだが、いきなりここでやらかした。なんと乗車位置を勘違いし、予約した列車が行ってしまったのである。どうやら長い車両の場合と短い車両の場合で乗車位置が違ったようなのだが、完全に見落としていた。
慌ててホームにいる駅員にどうすればいいか聞くと、「救済措置として、次の成田エクスプレスで空いてる席に座っていいことにします」とのこと。助かった。幸い、わりと空いていたので、車内では1回席を移動するだけで済んだ。

空港に着いてからは諸々スムーズに手続きが済み、ほどなくして搭乗した。なお飛行機はSwiss International Air Linesの直行便で、ルフトハンザのページで予約して往復17万円ほどだった。前日に4時間弱しか寝ていなかったので、ウトウトしているうちにすぐに離陸してしまった。(準備段階でバタバタしたりトラブルが発生したりもしており、正直これが一番しんどかったのだが、これについては後日触れる。)

 

現地時間の15時頃、チューリッヒ空港に到着。12時間のフライトだった。
Controlのところは「客員研究員としてザンクト・ガレン大学を訪れる」とだけ言ってパス。荷物を受け取ってすぐに受入研究者にメールし、到着時刻を連絡。
チューリッヒ空港内はそれなりに広いが、電車に乗るだけなら迷う余地はあまりない。5月に国際シュッツサークル(@コンスタンツ大学)に参加した時にも使ったので、特に問題はなかった。
17時35分頃、ザンクト・ガレン駅に到着。チューリッヒ空港からは電車で1時間弱。なぜか時刻表より10分以上早く着いたのだが、そういうものなのだろうか。駅で受入研究者のFlorian Elliker氏と落ち合い、スーパーの使い方やバスの乗り方を教えてもらった。

バスを降りてから滞在先の建物を見つけるところまではすんなり行った。事前にグーグルマップで見ていた通りの大きな建物で、バス通り沿いなので分かりやすい。が、肝心の建物の中に入れず困った。インターホンを押しても誰も出ない。家主に電話をかけても通じない。時刻は午後7時前で、そろそろ暗くなろうかという頃合いである。行く前から若干懸念があったので、Florianには「困ったら電話して」とは言われていた。さてどうしたものか…

と思案している所で、中年男性がドアを開けてくれた。聞くと、滞在先の家の住人だとのこと。この家には僕を含めて3人が滞在している。家主は別のところに住んでいるらしい(未だに会ったことはない)。僕の部屋は屋根裏部屋のような仕様のところで、ベッド周りなどで少しセッティングが必要だったがなんとか快適に寝られる環境は整えられた。

 

1日目・オフィスと大学と図書館を訪問

8時頃起きて11時半前に出発。滞在初日はFlorianにオフィスと大学と図書館を案内してもらった。
オフィスは比較的最近できた小綺麗な建物で、僕の作業スペースとして共有の机のある部屋が割り当てられた。6個ある机のうち、2つは専用デスクを持っている院生のもので、1つは荷物置きになっているので、共有になっている利用可能な机は3つ。

ザンクト・ガレン大学には社会学部はなく、僕やFlorianの所属機関はThe School of Humanities and Social Sciences(SHSS)という名称である。オフィス7階がSHSSのフロアになっている。


オフィスが街中にあるのに対し、大学は丘の上にある。歩いて行ったが結構しんどい。5月にも来て案内してもらったので2度目になるが、前回来た時も大学まで上がるだけで息が切れた。Florianは良い運動だと言っていたが、僕は良い運動の域を超えてると思った。
大学の食堂と図書館を周った後、市内で少し寄り道をしてから、駅前の図書館に向かった。Kantonsbibliothekと呼ばれる公立図書館で、勉強スペースが充実しているだけでなく、カフェが併設されている。この日は夕方まで図書館で論文を読んで帰宅。

 


今日はここまで。なんだかただのスイス滞在記になりそうな雰囲気を醸し出している…。

Week1の続きはそのうち書きます。