On Multiple Realities

いろいろ書きます

メモ

Jochen Dreher (2003) The Symbol and the Theory of the Life-World: "The Transcendence of the Life-World and Their Overcoming by Signs and Symbols"

・個人と社会の結びつき(interconnection)を現象学的視点から研究

 →人間の経験の中で社会がどのように経験され知覚されるか、に関するメカニズムを探る

・自然という超越・社会という超越をサインとシンボルによって克服

 自然という超越:時間的、空間的

 社会という超越:pre-organizedな社会構造に生まれる。私が生まれる前も死んだ後も、fellow-menによって共有されている社会

[感想]

・人間(個人)が超越としての社会をどのように経験しているか、という観点で個人ー社会問題を解こうとしているのは興味深い。問題は、そのような解き方で個ー社問題が解けたと主張するならばその根拠は何なのか、という点にある。個ー社問題は何を言えれば解けたことになるのか。

・中身の部分は完全にSymbol, Reality and Societyの記述の整理なので、個ー社問題への本格的なアプローチは見られない。